6年くらい前だろうか、そう言ってくれたのは振付家のアマンダ・ミラーさんだった。
1週間の振付家のためのWSで、空間と身体とをつなげるワークをやってる時だった。
駆け寄ってきて、そう言ってくれた。
「あなたはそれを感じられたのか」
そう言われて私は
「なんとなく・・・」と答えた。
いいダンサーは舞台にたつとその人の後ろに空間が広がって見えるそうだ。
ただ、私がこれかな、と感じられたその身体の空間への広がりは、その1回だっけだった。
と思う。
その感覚はもやっとしていて確実にこれというものではなく、これかな、という程度だった。
どういう事を意識すればそうなるか全く習得できなかったし、まぐれかもしれないし、振付家の間違いだったのかもと思った。
そもそも空間が広がるってそんなことあるのか。
アマンダさんの言葉は英語だったから多少のイメージの差があるのかもしれなかった。
でもすごいダンサーは舞台上で空間を時に支配し、調和し、操っているのは感じる。
そういうことなんだろうけど。。。とは思っていたが、そのまま、解決しないままだった。
そして忘れてた。
ところが、一昨日のミュージカル日曜の本番にそれはやってきた。
プロローグというシーンが冒頭にあってそこで踊っているときに、不意に、
「ああ、これか!!」という感覚が訪れた。
特にセンターにいることが多かったので周りを意識し、かつ、今回は前に向かって踊らなきゃならなかった。
そして舞台、客席はいつもより、だいぶ広い。
その中で、ああ、ここかと自分をピタっと置ける場所が見つかった。
その瞬間、アマンダさんの言葉を思い出した。
私の感覚としては360度を3次元に意識すればできるんじゃないかと。
ただめっちゃ難しい。
それも一瞬だったし。
別に見に来てくれたお客さんに
「ねえ、私空間広がってた??」
などと確認したわけではないし、これが正しいかもわからないけど、
舞台空間を操つるテクニックが確実に存在する気がする。。。。
などと今日会社の帰りにバイクでびしょ濡れになりながら考えていました。
とってもコンテを踊りたい気分です。
ミュージカル、本当にいい体験だった。
なんとダンス舞台が続々と決まってきました。。。
10月に2つ、11月に2つになりそうです。
ああ!私の欲張り!!